インタビュー

2017年9月1日

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会の細川佳代子理事長より、古着deワクチンをご利用のお客様に。

2017年9月1日に日本リユースシステム株式会社は認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)の細川佳代子理事長にインタビューを行いました。
NPO法人の立ち上げのきっかけとなった出来事や、古着deワクチンに対する思いなどをご紹介いたします。

世界の子どもにワクチンを 日本委員会 細川理事長

1. JCVはどのような活動を行なっておられるNPO法人でしょうか?

1日に約4,000人と言われている「ワクチンで予防可能な感染症で命を落とす子どもたち」にワクチンを贈り、子どもたちの笑顔と未来を生み出す活動を行なっている、国際支援団体です。毎年ミャンマー・ラオス・ブータン・バヌアツなどの子どもたちにワクチンや関連機器を贈っていますが、これはすべて日本の皆さんからのご寄付で成り立っています。大変ありがたいことです。

2. 細川理事長はどのような思いでJCVを設立されたのでしょうか?

1990年、ニューヨークの国連本部で「子どものための世界サミット」が開催され、ワクチンが足りないために、世界中で多くの子どもたちが命を落としていることが議論されました。これをうけ、1993年に京都で開催された「子どもワクチン世界会議」において、先進国は開発途上国の子どもたちのために必要なワクチンを供給しなければならない、という「京都宣言」が採択されました。当事、主人の細川護煕が総理大臣でした。開催国である日本がまず動きましょう、ということで私が手をあげたことが最初のきっかけです。

思い返すと、わたしは、これまでの人生の中でいろいろな方から有形無形の財産をいただきました。生きている間に何かお返しできないものかと常々考えておりましたが、「このチャンスがようやく来た!」と思ったことを覚えています。たとえば、私たちの世代は子どものころ、当時の先進国からミルクや医薬品を援助してもらい、多くの恩恵を受けました。受けたら今度は与える。それは当り前のことだと思います。あらゆる面で恵まれた国に生まれた私たちにできることはいっぱいあるはずだと思ったのです。

こうした思いに動かされ、1994年1月、わたしたちは「世界の子どもにワクチンを日本委員会」を設立いたしました。
設立から20年以上が経った今でも思うことですが、最も大切なことは、自分がなにかを持っていたら、それを持たない人のことを思い、分かちあおうとするその心だということです。誰もが持っている、助け合う気持ちや思いやる気持ちを、勇気を持って行動に移すことが必要だと思います。

3. 日本リユースシステム株式会社はこれまでどのようにJCVの活動を支援してきたでしょうか?

「古着deワクチン」というサービスを通して、2010年から継続してJCVの活動を支援していただいております。「古着deワクチン」を通して、ご家庭で不要な衣類や服飾雑貨を送っていただくと、ご利用1口につきポリオワクチン5人分をJCVにご寄付いただくことになっております。いらなくなってただ捨てるのではなく、リサイクルすることで途上国の子どもたちを支援する。とてもすばらしいアイデアだと思います。

「古着deワクチン」を通じたご寄付は、これまでの7年間で約130万人分のポリオワクチンに相当すると聞いております。皆さまのあたたかいお気持ちに心より感謝しております。

4. 日本リユースシステム株式会社は「古着deワクチン」の他にどのような取り組みをしていますか?

昨年9月より「『いいね!』でワクチン1万人支援キャンペーン」という新たな取り組みもしていただいております。これはJCVのFacebookのページまたは記事に「いいね!」を押していただいた場合、1人分のポリオワクチンが日本リユースシステム株式会社を通してJCVに寄付されるという取り組みです。この取り組みでは、ワクチン1万人支援を目標にしているのですが、これまでに約7,000人分のワクチンをご支援いただきました。皆さまのご協力、関心の高さあってこそのキャンペーンですので、本当にありがたく思っております。

また、ワクチンの接種現場を支援者の皆さまにご自分の目で確認していただくため、JCVでは毎年ワクチン接種視察を実施しております。日本リユースシステム株式会社様には、この視察に毎年参加していただいています。視察に参加された支援者の皆さまからは、「実際に接種現場を視察し、ワクチン接種にかかわる現地の人々のお話を伺うことで、皆さまからお預かりしている貴重なご寄付がきちんと役立てられていること、そしてそのご寄付が現地の方々にとても喜ばれていることを実感し、これからもワクチン支援を継続していきたいとの思いを強くすることができた」、と伺っております。そのような思いでワクチン支援にご協力いただいていることは、わたしたちとしても本当に嬉しい限りです。

5. 今後のJCVと日本リユースシステム株式会社の支援活動の展望をお伺いしてよいでしょうか?

わたしたちが活動を始めた1994年当時は、「ワクチンで予防可能な感染症で命を落とす子どもたち」が1日約8,000人という、目を覆うばかりの悲惨な状況でした。それが、皆さまからのご支援のおかげもあり、今では1日約4,000人までに減少しました。また、日本リユースシステム株式会社および皆さまからの寛大なご支援も一部となり、ポリオが撲滅されていない国は残り3カ国となりました。残りわずか1%を残すのみです。しかし、この1%の撲滅が非常に難しい。わずか1%、されど1%なのです。この地球上からポリオを撲滅するためには、まだまだ継続的な支援が必要です。そして、子どもたちの命を脅かしている感染症はポリオだけではありません。創立当初から半減したとはいえ、今でも1日約4,000人もの子どもたちが、ワクチンで予防可能な感染症でなくなっていることは重い事実です。

日本リユースシステム株式会社様は「古着deワクチン」を通して昨年11月に100万人分のワクチン支援を達成されたと伺っております。そして、その次の目標として世界の子どもたちに1,000万人分のワクチンを寄付することを掲げておられると伺っております。大変ありがたいことです。

皆さまからのご支援はまだまだ必要です。日本リユースシステム株式会社様、そして同社を通じてこれまでご支援くださった皆さまに御礼を申し上げますとともに、これからも引き続きご支援を頂けますよう心よりお願いいたします。

細川佳代子 プロフィール
認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)理事長。

1942年 神奈川県藤沢市出身。
上智大学文学部英文科卒業後、71年に細川護熙氏と結婚。政治活動を支える一方で学生時代から続けているボランティア活動に積極的に取り組む。熊本ユニセフ友の会での地域活動をはじめ、「中国残留孤児の養い親への支援」や、知的障害者のためのオリンピックを促進するために積極的に取り組む。1994年にJCVを設立。アジア各国を視察し、子どもへのワクチン支援の必要性を広く訴えている。
このほかに、公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本名誉会長、特定非営利活動法人 勇気の翼 インクルージョン理事長。

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