活動報告

2019年 バヌアツレポート part5

サント島の中心地、ルーガンビルの保健所でも1組の親子が来ていました。
こちらにも、わりと大きめの保冷庫がいくつかありました。
ここから、この島の小さな保健所へワクチンが運ばれます。
 

さて、ルーガンビルから北へ20㎞、車で40~50分ほどのファナフォ村にある保健所に向かいます。
舗装された道路を走ったのは、最初の10分くらいで、すぐに未舗装の道路に入っていきました。

このように、牛が放牧されてるのをたくさん見ました。

バヌアツはバヌアツビーフという、オーガニックで育てられている牛肉が有名なんです。
馬もたくさん見ました。


そして、だんだんとデコボコ道になっていきます。

でも、とてもいい景色ですよね。
真っ青な空に、緑の木々に土の道路。
観光で来ていたら、なかなか通らない道です。
 
途中に、こんな大きな水たまりもありました。
舗装されていないので、雨が降った後は、けっこうこういう状態になってしまうようですね。

私たちはバンだったので、慎重に運転してくれましたが、地元の四駆に乗っている人たちは、水しぶきをあげながら、通って行ってました。

20㎞の距離だと日本ではすぐに到着するイメージですが、これだけの悪路なので、時間もかかりますし、運転するのも大変ですね。

さて、目的地のファナフォ村の保健所手前では、村の子どもたちがいました。

こちらがファナフォ村の保健所です。

看護師さんのお家も併設されています。
もう一枚の写真は物置です。
 

着いたのは15時くらいだったのですが、バヌアツの人たちは、午前中に動いていて、午後過ぎるとあまり保健所にも来ないそうで、残念ながら予防接種の様子を見ることはできませんでした。
看護師さんにお話を聞いてみると、
このファナフォ村は人口1000人くらいで、1歳未満が200人とのことで、子どもが多いことが分かります。
だいたいどの家庭も子どもが4~5人いるそうです。
ここから遠隔地にワクチン接種に行くアウトリーチは40か所くらいあるそうです。
予防接種を一生懸命行っているおかげで、1歳未満の死亡率はかなり低くなったとのことでした。

こちらが保健所の内部です。
 

この保健所には看護師さんが1名と、その奥さんが一緒にスタッフで働いています。
窓際の青いTシャツを着ているのが、看護師さんです。

見渡す限り放牧地という感じなのですが、やはり学校にも家から遠いので馬で通学していたり、街に出るにも車を持っている家は少なく、バスのようなものを電話で呼んで街に出るとのことでした。

そして、ちょうど私たちが行った時には、ここのソーラー保冷庫が故障していて、通常の電気の保冷庫に必要最小限のワクチンを保管し、無くなったら、先ほどの写真のような悪路を40~50分かけて、ルーガンビルまでワクチンを取りに行っているとのことでした。
ようやく来週修理に来てくれると言っていましたが、それも半年待ってのことだそうです。
このソーラー保冷庫を修理できるエンジニアが一人しかいないため、なかなか修理に来てもらえなかったようです。

地理的な問題で、ワクチンを子どもに接種するのが大変、というのはもちろんですが、このように、技術的な問題や、電力の供給の問題で、思ったようにワクチンを保管できないということも現実です。
現場のスタッフはみな一生懸命にやっているだけに、電力や技術という、すぐに解決できない問題には、なんともやるせない気持ちになってしまいます。

お話を聞き、お礼をした後、少し周りを歩いていると、お父さんが、学校に娘さんたちを迎えにきて一緒に帰るところに出会いました。
 

ちょっと見えにくいですが、お父さんが収穫したフルーツを袋から見せてくれました。
なかなか外国人が来る場所ではないので、ワクチン支援活動で日本から来たことを伝えると、驚きとともに、支援してくれてありがとう、と言ってくださいました。

こちらの男性は、ふんどし一枚に、ナタを持って歩いていました。

現地の方に聞くと、ナタを持ちながら歩くのは普通で、道端のバナナなどをナタで取ったりするそうです。
あとは、草木が茂ったところを歩くのにも必要なようですね。

地元の方ともお話しできて、まだまだ必要なことも分かりましたし、子どもがみんなワクチン接種ができるように頑張らなくてはと感じました。

この日は1か所だけでしたが、5日目は2か所保健所に訪問します。

Part6に続く。

活動報告TOP