活動報告

2019年 バヌアツレポート part7

6日目の朝には、2018年に開設された日本大使館の勝俣勝美大使とお会いして、日本の関わり方、バヌアツの現状について伺うことができました。

日本とバヌアツの関係は、これまで深いものではありませんでしたが、元々漁業では関係は深かったようで、近年関係を強化する動きにあり、大使館の開設にも繋がったようです。
JICAのオフィスは30年前からあり、青年海外協力隊のみなさんもずっと来られており、保健事業に携わっている方が多いそうです。
そのためJCVさんを通しての、このワクチンの寄付等の支援の重要さを知っていただけているようで、お礼のお言葉もいただきました

やはり、一番大きな問題はインフラ整備だそうです。
道路整備がされていないことで、病人が搬送できなかったり、病院に行くことすら難しこともあり、首都があるエファテ島でも、地方部ではそういう現実があるそうです。
マレクラ島では、中央病院があっても、できない治療の場合は首都に行くかオーストラリアに行く必要があり、交通費だけでも大変なことになります。

今は教育省と保健省で、学校に保健室が作れないか協議されていて、保健教育と災害時の対応拠点として検討されています。

これまでの視察でも耳にしましたが、医師、看護師、エンジニアの人材不足が深刻とのことです。
高度な機材を入れてもメンテナンスをするエンジニアがいないので、医療機器なども、現地の人たちが使っていけるものが大事になります。
ソーラーパネルなどの支援ももっとできないのか聞いてみましたが、毎年サイクロンで壊れてしまったり、塩害で壊れてしまい、修理が追いつかないそうです。
やはり、人材が重要ですね。

大学をもう一つ作る計画もあるそうですが、医療系になるわけではないそうですし、そもそも人口が少ないので、先生などを揃えてもやっていけるのかという懸念もあるそうです。

この後はUNICEFのみなさんと、デブリーフィングをし、私たちも感想を伝え、今後の支援についても話しをしてきました。
所長のエリックさんからも、問題は多いもののいかに予防接種が重要なのかコミュニケーションを図っていきたいとのことでした、

さて、帰国日の朝ですが、JICAのマサエさんの計らいで、宿泊していたホテルから徒歩圏内のコミュニティに行くことができました。
最後にもっと現地の子どもたちと触れ合う機会が欲しいのと、リアルな生活状況を知りたいと思い、お願いしてみました。
まずは、コミュニティの村長さんに写真や話を聞く許可をいただきました。

コミュニティの近くの広場では子どもたちが元気にサッカーをしていました。

この子たちが、最初はちょっと警戒していたんですが、すぐに打ち解けてくれて、取り囲まれてしまいました。
写真を撮ると、みんな自分を中心に撮ってほしくて、すごく躍動感溢れる写真になりました。
 

 
みんな一緒に育ってきているので仲良しです。
昔の日本のように、大きい子が小さい子の面倒をみんなで見ていて、ほのぼのしました。

一人の男の子が、ちょっと見てて、と言うと、ヤシの木にスイスイと登って、実を採りました。
いとも簡単に登っていくのでびっくりしましたが、たくましいですね。

子どもたちとは一旦別れ、コミュニティで暮らしているエリアにお邪魔しました。

トタンや端材で建てたような家が、長屋のようになっています。

洗濯や台所は共同で使っています。
お母さんたちが朝からたくさん洗濯しています。
 

お昼ご飯の準備でしょうか。
 

その長屋の台所近くにいると、またさっきの子が来て、写真を撮るよう頼まれました。

そして、一人の子が家に呼んでくれました。

お家の中もとても質素です。
布団と、洋服、少しの家具があるだけでした。

そして村長さんからも話を聞くことができました。

私たちがワクチン支援活動で日本から来たことを知ると、とても大事な活動で、ありがとうとおっしゃっていました。
住民として感じる問題について聞いてみると、仕事がないことを挙げていました。
首都ポートビラでありながらも、あまり仕事がなく、大人も働けずにコミュニティにいて、子どもたちも親に収入がないから学校に行くことができなかったりするそうです。
自給自足に近い生活でもあるので、食事はあっても、最低限の生活になってしまいます。

簡単に解決できる問題ではないですね…

帰る時も、ずっと子どもたちは手を振ってくれました。
この輝くような子どもたちの笑顔を見ると、幸せそうだなとも感じます。
何をもって恵まれている、幸せ、というのは私の物差しでは測れませんが、この環境でもたくましく支えあいながら生活している姿から、いろいろと感じるものがありました。

全日程を終えて、今回もまた貴重な経験をさせていただきました。

私たちが遊びに行くには、雄大な自然が楽しめるバヌアツですが、それゆえに、予防接種にはハードルとなってしまいます。

ワクチンを運ぶために、一人の看護師さんが診療所を守りながら、徒歩で5~6時間も歩いて届けに行く現実。
せっかく毎日一生懸命温度を管理しているワクチン保冷庫も、曇りが続けば、ワクチンを移動させないとならず、サイクロンがくると、そのソーラーパネルも壊れてしまう。
医師や看護師が不足しているために、診療所の建物があっても、活用しきれない。

挙げると問題はキリがありません。

それでも、現地の医療関係者、UNICEFスタッフ、保健省の担当者、JICAスタッフなど、みんなが協力して、一生懸命、子どもたち全員にワクチンを接種できるよう頑張っています。
その努力は確実に実っていると感じます。
寄付によって届けられるワクチンをムダにしないように、工夫されています。

古着deワクチンとしても、これからも引き続き多くのワクチンを贈ることができるよう頑張ってまいります。
また、ワクチンを保管、そして届けけるためには、保冷庫、コールドボックスなどのコールドチェーンも必要不可欠です。
そういった面でも、協力できることはないか、考えていきたいです。

今回会ったすべての子どもたちの笑顔を思いながら、世界中の子どもたちの命が守られるよう、引き続き古着deワクチンを多くの方に知っていただけるよう努めてまいります。

あらためて、古着deワクチンをご利用いただいた、すべてのみなさまのご協力に感謝申し上げます。

日本リユースシステム株式会社
エコ得スッキリ・ライフサービス事業部
今野優子

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