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2013年 ミャンマーレポート

2013年 ミャンマーレポート

ミャンマー連邦共和国について

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  • 日本とミャンマーの時差は-2時間30分
  • 面積は68万平方キロメートル(日本の約1.8倍)
  • 東南アジアに位置する共和制国家
  • 国旗の黄色は国民の団結、緑は平和と豊かな自然環境、赤は勇気と決断力を象徴し、三色の帯にまたがる白星はミャンマーが地理的・民族的に一体化する意義を示している
  • インドシナ半島西部に位置し、北東に中華人民共和国、東にラオス、西にバングラディッシュ、北西にインドと国境を接する
  • 首都はネピド(2006年以前はヤンゴン)
  • 多民族国家でありビルマ族70%、シャン族8.5%、カイン族6.2%、ラカイン族4%、華人3.6%、モン族2%、インド人2%など。現政権の発表によれば、国内には135の民族が居住している

2013年ミャンマー/レポート

この度、2013年10月6日~12日までJCV様のミャンマー視察に参加させていただきました。ご報告といたしましてこちらのレポートを提出させていただきます。
ミャンマーは6~10月までが雨季。11月~2月までが乾季、3~5月までが暑気といわれ、私たちが伺った時は雨季にありましたが、全日雨が降ることなく視察を行うことができました。
ミャンマーには至る所にパゴダ(ミャンマー様式の仏塔)があり、とても信仰深い国という印象を受けました。ヤンゴンのような中心街では、有名なシュエダゴン・パゴダがありますが、地方へ行っても各場所でパゴダを見ることができました。

シュエダゴン・パゴダ

▲シュエダゴン・パゴダ

 

日本と違い、電力供給がとても不安定で滞在中も何度か停電を経験いたしました。しかし、そのような環境でありながら、通常は電気で保冷庫を管理し、より電力が不安定な場所ではソーラーパネルでの電気で保冷庫を動かしておりました。
お客様からお預かりしたご寄付のワクチンは1つ1つ無駄にならないよう、しっかりと保管されていることを確認させていただきました。

また、ワクチンを運ぶ際に保冷箱を使用しての移動になります。2~8℃で保管され4日以内に届けるようになっており、さらに日数が必要となる遠方の場合には、保冷箱のアイスパッドを取り換え、ここでもしっかりコールドチェーンが維持されて子どもたちにワクチンが届けられているということでした。

保冷庫のアイスパッド

▲保冷庫のアイスパッド

保冷庫のワクチン

▲温度管理がしっかりされている保冷庫のワクチン

 


 
モン州アイン村では「贈って頂いたご寄付で5歳未満の子どもたちの死亡率が減りました」と、直接お聞きすることができました。村人の感謝の気持ちの表れは、村全体の歓迎の様子で十分伝わってきました。ワクチン接種率が高くなり、死亡率も減ってきているのですが、残念なことに今は、肺炎や呼吸器系・下痢などで命を落とす子どもたちが多いそうです。ロタウィルスのワクチン開発はされているのですが価格が高い為、たくさん導入できないことが現状だということです。

 

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▲モン州アイン村の人々

また、昨年まで紛争がありユニセフでさえも行けなかったカイン州へも視察をすることができました。この地域のように地理的要因や紛争地帯がまだあるため、気軽に病院へ行くことができないのが現実です。しかし、このような治安が悪い場所でも支援できるようになり、今まで以上に支援する先が増えたので、継続した支援が必要だという事を現地スタッフの方に代わりお伝えさせていただきます。

 

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▲カイン州村の人々

これまでミャンマーでは「ワクチンの予防接種を拡大させていくこと」が必要だったのですが、現在は「広がった良い状態を維持すること」へと変化しております。接種率が90%を越えているということでしたが、残りのカバーできていない8~10%は、ワクチンの間違った情報による民族のワクチン接種拒否や、自分たちの仕事を休まなければならないため接種に来ないという方々がいることが原因だそうです。

接種率が100%に満たないとはいえ、「古着deワクチン」をご利用して下さるお客様のご寄付やクチコミを書いてくださるお客様、現地スタッフが日本から届けられたワクチンを1本たりとも無駄にしない努力をしている結果がこの高い接種率に繋がっていることを改めて確認させていただきました。この状態を保ち、子どもたちの命を守るためにはワクチンの重要性を着実に伝えていくことが必要だと思いました。途絶えることのない継続的な支援と現状の把握、同時にどのようにしたら自立することができるかを考え、行動することも課題だと感じました。

今回、「古着deワクチン」に携わっていただいている皆さま、ご利用をしてくださった皆さまに代わり、現地の子どもたちに直接経口ワクチンを飲ませ「命を守る」という大変貴重な体験をさせていただきました。支援を必要としている方がいる限り、「古着deワクチン」に携わっていただいている皆さま、ご利用していただくお客様に対しまして、感謝の気持ちを忘れず、お預かりしたご寄付で支援がどのようにされているのかをお伝えすること、また支援の継続を保てるよう「古着deワクチン」を1人でも多くの方にご満足してご利用していただけるよう、日々精進して参ります。今後ともご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

 

日本リユースシステム株式会社
島根 千恵

 

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