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2014年 ミャンマーレポート

2014年 ミャンマーレポート

ミャンマー連邦共和国について

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  • 日本とミャンマーの時差は-2時間30分
  • 面積は68万平方キロメートル(日本の約1.8倍)
  • 東南アジアに位置する共和制国家
  • 国旗の黄色は国民の団結、緑は平和と豊かな自然環境、赤は勇気と決断力を象徴し、三色の帯にまたがる白星はミャンマーが地理的・民族的に一体化する意義を示している
  • インドシナ半島西部に位置し、北東に中華人民共和国、東にラオス、西にバングラディッシュ、北西にインドと国境を接する
  • 首都はネーピードー(2006年以前はヤンゴン)
  • 多民族国家でありビルマ族が約70%(その他多くの少数民族)

2014年ミャンマー/レポート

2014年11月2日~11月9日の期間、JCV様のミャンマー視察に参加させていただきました。ご報告と致しましてこちらのレポートを提出させていただきます。

今回伺ったのはヤンゴンから新首都ネーピードーを経て、マンダレーに入り、その東部約70kmに位置するピンウールィン郊外を視察させていただきました。

ヤンゴンからネーピードーまでは約350kmであり、移動手段は車か飛行機のみで、私たちは5時間半ほどかけて車で移動をしました。舗装されている道路とはいえ、日本のように快適な道のりではなく、ガタガタと激しい揺れでの移動になりました。こちらから更に4時間半をかけてマンダレーに入りました。ワクチンも同じ道で運ばれているということを知り、この道を毎回通りワクチンを適切な温度で運ぶことを考えると、現地スタッフの方々は非常に大変な思いをしているのだな、と痛感しました。

また、ピンウールィンの保冷庫では、スタッフの丁寧なメンテナンスにより14年経った今でも使用可能だという報告を受け、ミャンマーの人々の真面目な国民性を知ることができました。(通常保冷庫は10年を耐用年数とする)メンテナンス費の方が割高になるので、2015年以降購入予定とのことでした。

Taung Gyun村というところで予防接種会場を視察しました。こちら村は少数民族の紛争があるミャンマーでは珍しく、複数の民族(ビルマ族・カチン族・リス族・シャン族)が共存していました。彼らはそれぞれの民族衣装で、温かく出迎えてくださりました。医療従事者は常駐しておらず、NGOが医師との相談のもとで村の健康管理を行っているとのことでした。婦人会の方もトレーニングを受け、ボランティアとして医療従事者のサポートをしていました。

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▲Taung Gyun村


Sapat Twin村は、橋のない川を渡りようやく辿りつけるというアクセスが非常に困難な村でした。外国人が来るのは初めてのことだったようで、村人総出でお出迎えをしてくださいました。こちらでは、視察中に激しい雨が降り、村人が準備してくれていたヤシの葉と木でできた建物が崩れてしまいました。村人も「雨がひどくなると川を越えられなくなるので、早く村を出なさい」と心配してくれていました。

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▲Sapat Twin村

過去何回か訪れた視察はで天候に恵まれていたので本当の大変さに気づく事ができませんでした。しかし、今回このような状況を目の当たりにして、インフラが整っていないなか、接種当日に雨が降った場合、スケジュールの変更になり、接種に向かうスタッフやお母さんと子どもの事を考えると、やるせない気持ちになりました。こちらでは村長さんが「私たちの事を思って視察に来てくれたことに感謝します」というお言葉を与りました。90歳になる住民は、ワクチン接種がはじまってから昔に比べて死亡する子どもが減ったと話してくださいました。

ヤンゴンの中央保冷庫では、前日の暴風雨による停電対応として、手動で切り替えるジェネレーターが稼働していました。こちらではそのような環境によってワクチンが無駄にならないように、近くにスタッフが常駐して管理しておりました。

ミャンマーの接種率はとても高く、真面目な国民性と責任感が見て取れました。村の隅々まで管理が行き届いており、お母さんがたも予防接種の意味・重要性を知ったうえで接種を受けているという事を知ることが出来ました。現地のスタッフが必死になってくださっているからこそ、日本からの支援が行き届いているのだと思います。年々発展していくミャンマーだと感じていますが、伝えられていないだけで、他国の協力が必要な部分がまだまだあると感じました。自立できるようになるまでには時間がかかると思いますが、彼らに寄り添った支援を継続する事で少しでも自国で賄えることが増えていくよう私たちが出来ることをしていくほか無いのだろうと思っています。

今回の視察でも、数えきれない笑顔を見ることができました。「古着deワクチン」でお預かりした御寄付は、無駄にされていないことを確認させていただきました。関わってくださっている皆さまに心より感謝申し上げます。

今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
 

日本リユースシステム株式会社
島根 千恵

 

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