重要なお知らせ

2022年活動報告

2022年活動報告

古着deワクチン ロゴ

いつも古着deワクチンをご利用、応援いただき誠にありがとうございます。

コロナ禍から早2年。日本でもようやく緩和と下火の兆しが見えてきました。ここに至るまでの間様々な出来事があり、皆様も大きな変化があったことかと思います。

私たちは本年も子どもワクチン支援活動のために支援国へ渡航することが叶いませんでした。皆様からお預かりした寄付と温かい気持ちを世界の子どもたちに責任を持って届けるという使命の下、現地の細かな状況をお伝えすることができず、とても心苦しく感じております。
しかしながら、古着deワクチンにとって2022年は新しい「変化=笑顔」がいくつも生まれた1年でもありました。今年は、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会様よりいただいた現地のレポートと、古着deワクチンの新しい取り組みについてご紹介できればと思います。

―子どもワクチン支援活動について

2022年も昨年に続き、現地へ渡航することができませんでしたが、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会様を通して、現地で行われている子どもワクチン支援活動の情報をご紹介させていただきます。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会様発行【JCV journal】より転載

支援活動に赴いた際、現地で迎えてくれる元気な子どもたちの笑顔を思うと、一日でも早くコロナ前の状況に戻ってほしいと願ってやみません。
今年の春にはラオスへの支援活動が再開するので、また皆様に現地の情報をお伝えできるのを楽しみにしております。

皆様の温かいご支援に感謝すると共に、今後も「ポリオの撲滅」を目指して活動を続けてまいりますので、小さな命を守るこの活動の進展を見守っていただければと思います。

―カンボジア 古着deワクチン直営センターについて

古着deワクチンの新しい取り組みとして、2022年春カンボジアの首都プノンペンに古着deワクチンの直営センターをオープンしました。
古着deワクチンを通して皆様からお贈りいただいた衣類は、まず千葉県木更津市にある古着deワクチンセンターに届き、輸出準備をした後カンボジアのこのセンターへ送られます。その後、このセンターでの販売、選別や再輸出を通して世界中で再活用させていただいております。
センターでは約5万点のアイテムが常時販売。若者を中心に、いつも日本のおしゃれできれいな衣類があると評判です。嬉しいことに、たくさんのインフルエンサーの方にSNSで投稿いただいたり、カンボジア最大のビジネスメディアから取材を受けるなど、現地でもとても注目されています。
中には、作業服をスケートボード用の練習着として購入、昔日本で流行した肩パットのある衣類がクールと言われるなど、国を超えると日本とは違う視点や価値観で衣類が活かされていくのはとても面白いですね。

2023/04 活動報告
2023/04 活動報告
2023/04 活動報告

また、このセンターではポリオによる後遺症で手足などに障がいがあるスタッフをはじめ、ゴミ山で育ったストリートチルドレンの若者などを積極的に雇用しています。
現在は約100名のスタッフが勤務。日本の皆様からお送りただいた衣類を大切に有効活用させていただくためにも、挨拶や掃除を重視して運営しています。最初の頃はシャイでなかなかお客様に声をかけることができなかったり、掃除をしたことがなかったスタッフもいましたが、日本で働いた経験のあるスタッフが中心となってトレーニングを重ねた結果、今ではスタッフ皆が率先して対応。カンボジアで一番素敵できれいなお店を目指しています。
様々なハンデがあっても、他のスタッフをマネジメントするスキルを身に着けたり、仕事のために読み書きの勉強を始めるなど、強い向上心を持ったスタッフたちが毎日楽しく働いています。

2023/04 活動報告
2023/04 活動報告
2023/04 活動報告

加えて、現地のセンターでは、小売りの部門で衣類などが1点売れるごとに、1ワクチンを寄付する仕組みも設けています。幼い頃ポリオに感染したことによって現在も後遺症があるスタッフが多く、自分たちと同じ感染症で苦しむ子どもたちを世界からなくしたいという思いから始まった制度です。
2022年11月には、この制度でワクチンを寄付するために4名のスタッフが来日。認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会様へポリオワクチン57,970人分を寄付させていただきました。

2023/04 活動報告
2023/04 活動報告

カンボジアの古着deワクチン直営センターでは、皆様からお送りいただく衣類などをこれからも大切に再利用させていただくと共に、障がいや貧困などのハンデがあっても仕事を通してライフスキルを身に着け「自立」した生活を送ること。さらに「支援されていた人が誰かを助けることができる」ようになることを目指して運営してまいります。

―世界を舞台に活躍を目指す障がい者アーティストの支援

古着deワクチンでは、障がいがある方の活躍を応援しています。
障がいがあっても自分の特性を活かして自立・活躍できる未来へ。そんな思いを込めて、古着deワクチンの専用回収キットの製造を全国の福祉作業所の皆様に依頼し、仕事を通した自立のサポートに取り組んでいました。
福祉作業所の皆様との連携から約5年が経過し、さらにできることはないか?と考えて今年スタートしたのが、障がい者アーティストの方の支援です。

一般社団法人障がい者アート協会様と協定を結び、衣類回収袋にデザインするアートのコンクールを実施。今回のコンクールをきっかけに「世界を舞台に活躍したい!」という熱い思いを持つ多数のアーティストの方から応募いただきましたが、今回は2名の方の作品を採用させていただきました。

2023/04 活動報告

>>通常版 古着deワクチンのデザイン
◇アーティスト名:庫美原(くらみはら)さん
◇障がいの種類:視覚障がい、自閉症スペクトラム
https://www.kuramihara.com/
◇コメント:今回の採用をきっかけに、画家活動が円滑になるように、環境整備に投資できるようになります。視力的に生活に支障がでておりますので、デジタル操作やメールのやり取りなどのお手伝いくださる方を募集し、お支払いするための資金として有効活用させていただきます。

2023/04 活動報告

>>ミニ版 古着deワクチンのデザイン(2023年2月発売)
◇アーティスト名:山下 重人さん
◇障がいの種類:進行性筋ジストロフィーを発症し、人工呼吸器を使用
◇HP:https://shigeart.net/
◇コメント:私は生きるために人よりも多くの支援を必要としますが、こんな私でも世界で困難を抱える方の支援に関われることは一番の喜びです。また、支援はどんな人間にもできることがある、という証明になり得るのかもしれません。これは私のこれまでの人生のテーマの一つでもあります。
「ミニ版 古着deワクチン」が、多くの方々の幸せにつながることを心から願っております。

古着deワクチンをご利用いただくことで、販売数に応じて著作権料をお支払いし、お二人の芸術活動を支援しています。是非皆様にも古着deワクチンの衣類回収袋にデザインされたアートをSNSでシェアいただくなど、応援いただけるととても嬉しいです。

2022年もたくさんの方に古着deワクチンをご利用いただきき、重ねて深く感謝申し上げます。
これからもポリオ撲滅のため、衣類ロス問題の解決のため、障がいがある方の活躍を目指し、皆様に愛される取り組みとなるよう誠実に活動を続けてまいりますので、温かく応援いただけますと幸いです。

日本リユースシステム株式会社
鈴木 詩織

活動報告TOP